ダイハツ エッセ をリフレッシュ
ダイハツのエッセを親水タイプのライトシルキーコースの無機グラスコーティング施工で
リフレッシュしました。
新車から7年経ち、7万キロを走っていますので、それなりに汚れが蓄積していますが
水垢や飛び石による塗装の剥がれ、鉄粉の付着はほとんどありませんでした。
オーナーさんに話を聞いてみると
・あまり洗車をしていない
・あまりスピードを出さない
・車間距離は空けるようにしている
とのことでした。
水垢には主に二つあります。
・ひとつはボディに付いたワックスや汚れが雨によって溶けて流れだしたもの
・もうひとつは洗車で使った水に含まれるミネラル成分(マグネシウム、カルシウム、塩素etc)が乾いて固着したもの
洗車の回数が少ないようですので、水道水や工業用水、井水などに含まれるミネラル成分による白っぽい水垢はそれほど付いていませんでした。
しかし水が流れるライン上には雨などでボディに付着した汚れが溶け出して流れたあとに乾燥して固着した黒い汚れが付着していました。
飛び石の跡や鉄粉が少ないのは車間距離を取っていたから、前走車両のタイヤや空気で巻き上げる小石や鉄粉があまり付かなかったようです。
適切なスピードや車間距離って大事ですね。
さて車の状態を見ていきましょう。
ヘッドライトは濁っていて水が流れるライン上には黒い筋状の汚れが付着し、ボンネットや天井には黒い輪状の汚れが付着していました。
黄色の塗装が褪せています。
ドアミラーなど雨が降ったあとや洗車した後に水が残り、少しずつ流れ出る部品の下には黒い水垢がこびり付いています。
ドアノブには無数の爪跡が付いています。
下準備を終えて磨いていきます。
ボンネットを磨いてみると鮮やかな黄色が戻ってきました。
ウォッシャー液のノズルから右半分は磨いていないのでまだ色がくすんでいます。
すべて磨き終えたら黒ずみが取れてスッキリしました。
お次は屋根です。
水垢落とし成分が入った洗剤でもこびり付いてしまった汚れはなかなか落ちません。
下半分を磨いてみるとキレイなボディが現れました。
ドアノブのポケット部分には爪先で付けてしまった無数の傷がありますが・・・
磨きによって綺麗になりました。
写真では大幅に黄色が濃くなったように見えますが、作業前は写真ほど白っぽくはありませんでした。
余談になりますが、カメラで撮影するときはカメラが自動で露出を計算してくれるのですが、カメラは基本的に75%グレーと呼ばれる色を基準として明るさを判断していますので、75%グレーより黒っぽければこの75%グレーに近づけるように明るく写せるように露出を多め(シャッタースピードを長く、絞りは開放気味)にしてくれます。
反対に被写体が75%グレーより白っぽければこのグレーに近づけようとして暗く写るように露出を少なめに調整してくれます。
つまり磨き前には黒っぽい汚れが蓄積していたから白っぽく写り、汚れが取れた後は比較的明るさがグレーに近いので見た目の感じと同じように写っています。
ですから普段、撮影するときには露出を自分で少し調整してあげると白い車がより白く写り、黒い車はより黒く写せるようになります。
黒いものを撮影するときは露出をマイナス気味に、白いものを撮影するときは露出をプラス気味に調整します。
どちら側に調整すれば良いのか忘れてしまわないように覚えやすい言葉が「クロマイシロップ」です。
黒はマイナス、白はプラスです。覚えておいて損はないハズ…?
かなり脱線してしまいました(汗)
ですから実際はあそこまで白っぽい状態からここまで黄色になったのではありません。他の写真で半分だけ磨いたものを見て頂けると実際の状態が分かります。
写真撮影が好きな方なら当たり前にご存知のことなのですが、知らないと写真に騙されることがありますからご注意ください。
さて、磨き終えてグラスコーティングを塗布して細かい部分を拭いてツヤツヤピカピカボディの完成です。
リフレッシュを終えたエッセはくたびれたボディを脱ぎ捨てて新車のようになりました。
これで乗り換えるまでのあと数年をきっと気持ちよく乗れることでしょうね。
M様、ご依頼頂き誠にありがとうございました。