ヘッドライトプロテクションフィルム施工 ヴェルファイア

ヘッドライトプロテクションフィルム施工 ヴェルファイア

今回、ヴェルファイアにヘッドライトプロテクションフィルムを施工しました。

新車登録から7年ほど経過していますが、ボディは1年耐久の恐らくポリマー系のコーティングを最近されたとの
お話しですのでそのお陰でしょう。かなりキレイな状態でした。

しかし、ヘッドライトは数年前から白濁してしまい、ガソリンスタンドとディーラーで白濁を取る作業をしてもらったそうなのですが
その際にかなり粗めのサンドペーパーで削ったようでヘッドライト表面に深い傷が入ってしまっていました。

オーナーさんはボディはコーティングをやってキレイになったのに、ヘッドライトが傷がついていて白っぽくなり
とても気になっていたそうです。

人を見るときと一緒ですね。
眼つきや服装、靴を見て、気持ちよい印象が生まれたりします。
車も同じでヘッドライトやボディ、タイヤなどがキレイだとピシっと引き締まって見えます。

全体的にヘッドライト表面が白くなっています。

アップしてみると横と斜めに太い擦り傷が入っています。
線の太さからして相当粗い耐水サンドペーパーで削ったようです。

左のヘッドライトです。
こちらも同様に縦・横・斜めに荒いペーパーを掛けた痕跡が残っています。

ここまで酷い削られ方をされたヘッドライトは過去に見たことがありません。
かなり大変な作業となりますが傷がなくなりツヤが出るまで修復してからでないとフィルムが貼れませんので
修復作業に取り掛かります。

周りを傷つけたり、コーティングを剥がさないようにマスキングテープでしっかりと養生します。

傷を消すため傷の深さまで耐水ペーパーで磨いていきます。

これを粗めの耐水ペーパーから細めの耐水ペーパーまで数段階に分けて繰り返していきます。
ポリカーボネートはプラスチックですがそれなりに硬度がありますので磨くのに時間がかかります。

まだ曇っていますが透明度が復活してきました。

最終的にコンパウンドとポリッシャーを使って磨いて曇りを起こしている小さな傷を取り除きます。

傷ひとつないクリアなヘッドライトに復活しました。

この状態では純正や後施工のUVカットコーティングがまったく無い状態ですので、放っておくと
数週間から数ヶ月で白く濁ってきてしまいます。


最近、ネットでは燃料用アルコールやエタノール、ピカールなどで白濁や黄ばみを除去するDIYの方法がアップされていますが
それで白濁や黄ばみが取れることには取れますが、純正のUVカットコーティングをすべて剥がしてしまいますので
表面を紫外線から保護するものが一切なくなってしまいます。
キレイにした後は何かしらのUVカット処理をしたほうが良いでしょう。

ヘッドライトの内側は照明からの紫外線を少なからず受けていますので、内側からも曇ります。
外側のUVカットコーティングが一切なくなると内側の曇りの進行を助長するかもしれません。あくまで可能性ですが。

尚、DIYに関するお問い合わせはご遠慮下さい。
私自身DIYが大好きですがDIYは技術の自己追求、自己責任で行うものと考えています。


傷付いたヘッドライトの場合、このように上下左右の4つのヘッドライトの傷を消す下地処理作業を終えてから
フィルム施工に入りますので下地処理の作業料金が別途掛かります。
新車や傷、黄ばみ、白濁が無い場合はここまでの作業は必要ありません。

尚、表面のUVカットコーティングが剥がれる寸前やところどころ剥がれかかっている場合、
一箇所を磨いたり剥がすと次々とコーティングが剥がれてきますので、
一旦すべてのコーティングを剥がす必要が出てきます。
そのため下地処理料金が別途掛かります。

位置出しがミリ単位ですので慎重にフィルムを貼っていきます。

プロテクションフィルムを貼り終えました。

白く傷だらけだったヘッドライトが透明に戻り、そして数年に渡って白濁や黄ばみ、傷付きから保護できるようになりました。

メーカーの実車テストでは現在、4年経過してまだクリアな状態を維持しているそうです。
尚、耐久性はお使いの環境によりますのでメーカーが保証している年数ではありません。

それでも従来の紫外線カットのコーティング剤を塗る、または塗料を吹き付けるような状態より紫外線をカットする保護層が
150マイクロメーター(μm(旧名称:ミクロン)は千分の1mm。150μm=0.15mm)とかなり厚いフィルムですので
従来の施工より長い期間に渡りヘッドライトを
保護してくれることでしょう。

表面にフッ素系の防汚処理が施されていますので、汚れにくいのですが
汚れてしまった際は柔らかいマイクロファイバータオルを濡らして優しく拭きあげるか
コーティング車両用の中性カーシャンプーで優しく洗ってください。


新車時や濁る前に施工すれば透明な状態を長く維持できます。

経年劣化で濁ってしまったり傷が付いてしまってからでも下地処理で透明にしますので
施工後はクリアな状態を長く維持できるようになります。

ボディやヘッドライトの汚れやくすみ、キズが付いたままというのが気になったことってありせんか?
気になることが継続しているということは実はストレスを蓄積していることになります。
キレイなボディ、キレイなヘッドライトになると、もっと気持ち良く日々が過ごせるようになるかもしれませんね。



フィルム自体は柔軟性のあるポリウレタン素材ですので新車時のコーティングに比べて柔らかく
擦ると傷が付いてしまいやすいので、
洗車機のご使用やタオルなどで強く擦るのは避けてください。

尚、施工の際にフィルムをしごくようにして水を抜きますので若干ですが擦りキズが残ります。
また極わずかですが小さなゴミ(ブツ)が入ったりムラが残ることもあります。
ブツなどは新車の塗装にも見られる程度のものです。
あえて目を凝らして見なければ気にならない程度ですので、あらかじめご了承下さい。

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