ポリマーコーティングされたハイエースをリフレッシュして親水シルキーガラスコーティング施工をしました

2021年3月11日

ポリマーコーティングされたハイエースをリフレッシュしてから親水シルキーガラスコーティング施工をしました。

市販の有名メーカーのポリマーを新車から5年ほど掛け続けていたそうですが、洗車キズやなんかボヤっとした感じになってきたので、リフレッシュしてガラスコーティング施工をすることになりました。

まずはお車の状態を確認します。

ポリマーコーティングはコーティングの膜厚が厚いのでキズを埋めて隠す効果があります。

ワックスのほうが膜厚は厚くしやすいので傷消し効果は高くなりますが、耐久性が短くマメに洗車して塗り直す必要があります。

ポリマーは塗るのも拭き取りも簡単でワックスよりも耐久性はありますが、製品によっては耐久性がある=落ちにくい=洗っても落としにい、ということになります。

洗車後、ポリマーを落としてみました。

ポリマーが埋まって見えなくなっていたキズが見えるようになったので、かなりキズが増えハッキリと見えるようになりました。

コンパウンドをバフに付けてポリッシャーで磨いていきます。

磨きのビフォーアフターをこちらの動画でご覧ください。
向かって右側が磨く前、左側が磨いたあとです。

さて、ここで問題が。

これまで使用していた市販のポリマーレジンコーティング剤ですが、洗車後に濡れたままのボディに使える利便性が売りなのですが、濡れた状態にポリマーを掛けるとドアの内側やテールランプ、ボディの継ぎ目などあらゆる隙間にポリマーが入り込んでしまいます。

そういった隙間の個所は普通、洗車で洗いませんし洗えないところもあります。

すると何年も洗車してポリマーを掛けていく過程で、隙間の洗わない、洗えない個所にはポリマーが掛けられても洗車はされないので少しずつポリマーの層が形成されていきます。

そしてポリマーが酸化して黄ばんだり、汚れを取り込んで汚れとなってしまったのが、こちらのテールゲートの隙間から白く見えているものです。

ボディがキレイになったので余計に目立ってしまいます。

テールゲートを開けると見栄えがかなり悪い状態です。

少し擦ってみたらボロボロと剥がれてきました。

バンパーの上部も同様です。

通常のポリマーレジンコーティングが掛けられている状態でしたら強力な洗浄液で表面から溶かして落とすことができるのですが、ここまでミルフィーユ状に何層にも重なって厚くなって固着してしまうと、表面から溶かすには時間が掛かり過ぎますし、強い洗浄液を使用するので塗装までも傷めてしまうことが懸念されます。

時間が掛かりましたが、なんとか剥がし取ることに成功しました。

今回は市販のレジンポリマーコーティング剤をボディが水で濡れた状態で何年も掛けて何度も塗布したことでなりましたが、こういった状態は濡れた状態で掛けられるワックス入りシャンプーでの洗車や洗車機によるワックス洗車でも見受けられます。

またボディでも落としにくい高耐久性のあるポリマーを使用していると特になってしまいがちなのですが、前回施工したポリマーをしっかりと落とし切らないで古いポリマーの上から掛けてしまうのを繰り返しているとボディが薄っすらクリーム色になることがあります。洗車機によるワックス洗車でも同様のケースが見受けられます。

本来、白い車のはずが表面に酸化して黄ばんだポリマーが薄っすらと覆うことでクリーム色に見えてしまうのです。

以前、黄ばんでしまったレクサスを施工したことがありましたが、塗装の劣化ではなく、表面を満遍なくポリマーが覆っている状態でした。

レクサスのポリマーコーティングをリセット

安く出来るからと安易な考えでポリマーレジンコーティングを市販品でご自身で行ったり、ショップに出して施工するのはキレイな状態で長く乗るつもりなら、良く考えて行ったほうが良いと思います。

たまにご自身でポリマーコーティングを施工していてとてもキレイな状態の車を見掛けますが、オーナーに話を聞くとだいたい月に１～２度の洗車を行い、２～３ヶ月毎にしっかりとポリマーを洗い落してから再施工をされているようです。

ボディをあまりお金を掛けずにキレイな状態で長く保つには知識や技術と手間ひまをしっかりと掛けられる時間が必要があります。

洗車に掛ける時間は短く、でもキレイな状態を維持したいのでしたら普段は水洗いや淡色車なら水拭きでも十分なガラスコーティング施工が向いていると思います。

下地処理を終えてキレイになったボディを再び洗車してからガラスコーティングを施工して完成です。