ベンツcla45をリフレッシュしてプレミアム親水ガラスコーティング施工
ベンツcla45をリフレッシュしてプレミアム親水ガラスコーティング施工しました。
当店に持ち込まれた際の状態がコチラです。
ドアモールの腐食が目立ちます。
まずは徹底的に洗浄して落とせるものは洗って落としていきます。
ディーラーのガラスコーティングがされていたので洗って落とします。
本当のガラスコーティングならガラスを溶かせるような強酸性の洗浄液でないと落とすことが出来ませんが、世間一般に使われているガラスコーティングというものは100%無機質の本当のガラスコーティングではなく、有機物が含まれていますので強アルカリ性の特殊な洗浄液で洗い流すことが出来てしまいます。
よくガラスコーティング施工車には中性シャンプーを使用すること、というのはアルカリ性シャンプーだと本来なら溶けるはずの無いガラスコーティングが使われているのは有機物混じりのコーティングですから溶けて落ちてしまう可能性があるからです。
本物のガラスコーティングならアルカリ性のシャンプーを使っても溶かすことは出来ないので問題はありません。
何故、有機物を混ぜるのか?
それは誰にでもムラ無く塗り易くするためでしょう。
高品質な本物のガラスコーティングは成分がネットリしていますから、その性質的に塗りムラがとても出やすく、拭き取りもとても困難で技術が無いと扱い難いのです。
反対に市販のポリマーレジンコーティングなどは誰にでも塗りムラなく濡れる製品がほとんどです。
技術が無くても誰にでも塗り易くするために有機物を混ぜているのです。
ボンネットの向かって右半分だけコーティングを洗い流して親水状態になりました。
ちなみにこの状態ではどんなに水で洗い流してもアルカリ性の洗浄液の成分や界面活性剤が残っていますので、これはまだ本来の塗装の水弾きの状態ではありません。
コーティングを剥がし終えてから次は酸性の洗浄液でボディに付いたミネラルスケール、いわゆるウロコを落としていきます。
本来、ガラスコーティングを塗る前にウロコは除去するものなのですが、多くのメーカーの看板を掲げたディーラーではウロコの除去をせずにその上からコーティング剤を塗るところが一般的なのか、ディーラーでガラスコーティングを施工された車両を当店でやり直すとコーティングの下にウロコが付いているケースがほとんどです。
こちらの車両もコーティングを剥がした下にウロコが付いていました。
酸性の洗浄液を塗り込むとウロコの成分が白く煙りを立てながら反応します。
ウロコを取り、現時点での素の塗装の状態が見えてきました。
磨いてスッキリしてきました。
まだ粗磨きですので輝きはシャキッとしておらずボヤっとしています。
エンブレムの周りも洗車キズが目立っていますので丹念に磨きます。
バンパー周りも磨いていきます。
結構洗車キズが目立っています。
こちらも磨いてスッキリしました。
ドアのピラーのキズって目立ちますよね。
ドアの開け閉めで手が触れ易くキズが付きやすいところなのに光沢性のあるツルツルなプラスチックパーツを使うのは、本当に設計の意図を理解出来ません。
光沢性が無いナシ地のプラスチックや光沢性があっても塗装なら磨けるので理解できますが。
ボヤいても仕方がないので、磨いてキレイにします。
運転席側のピラーも磨きます。
屋根には鳥フンか何かのシミがあり、それを消すために磨いたであろう深い磨き傷が入っていました。
今回の磨きの中でこれが一番厄介なキズでした。
きっとシミを消そうと粗い番手のコンパウンドとパワーのあるシングルポリッシャーを用いて強く磨いたのでしょう。
粗いコンパウンドが塗装に食い込んで深いキズを付けていました。
浅く付いていることが多い洗車キズよりもキズが深くてとてもタチが悪いです。
他のところの数倍しつこく磨いてかなり薄くなりましたが、それでもキズが残りました。
これ以上は塗装が薄くなってしまいますので目立たなくなった時点で必要十分として諦めます。
新車でも納車される前にシミが付いたりキズが付いてしまっていてディーラーが磨いて消そうとしてくれるケースが多々あるのですが、大抵はこのようにシミやキズが残ったままで、更に追加で磨いた時のキズが付け足されているケースがほとんどです。
サービスでやってくれていますし、納車時にこれに気が付ける人は恐らくそうそうはいませんから、そんなものと割り切るしかありません。
けれどコーティング屋さんとしては気になるので出来る限りキレイにしちゃいます。
ドアノブのカップも磨いてキレイにします。
深いキズは取り切れませんが、かなりピカピカになりました。
お次はモールを磨きます。
欧州車のトリムモールはとにかく腐食しやすいです。
磨いてコーティングをしても保管状況にもよりますが、1年から数年でまた白く腐食してきます。
こちらも激しく磨くと下地が出てしまいますから極小の専用コンパウンドで磨くしか手はありません。
この後、専用のコーティング剤を塗って保護します。
最後に再び洗車して磨いた際に付いたコンパウンドを取り除きます。
すると塗装が生きている状態ですと写真のように弾くようになります。
年数が経ち、塗装が傷んでしまうと親水状態になり、このようには水を弾かなくなります。
さて、下地処理に数日かけてようやくキレイになったホイールやドアの内側、ボディにガラスコーティング剤を塗布していきます。
最後に乾燥させて完成です。
くすんでしまっていたボディがピッカピカに生まれ変わりました!
車の引き渡しの際にお客様にとても喜んで頂けて私もとても嬉しく思います。
当店はとても小さな個人店ですが、だからこそ腕によりを掛けて真心込めて一台一台を施工することが出来ます。
コーティングの施工は技術がある専門店に是非ご依頼ください。