※長文です※洗車の秘訣も※ くすんでしまったプリウスをピッカピカにリフレッシュ!

※長文です※洗車の秘訣も※ くすんでしまったプリウスをピッカピカにリフレッシュ!

新車から数年が経ち、ボディが汚れてくすんでしまったプリウスをリフレッシュしてからスペシャル親水シルキーコースでガラスコーティングを施工しました。

持ち込まれた当初の状態がコチラです。

恐らく新車時にディーラーで施工されたであろうコーティングのステッカーが貼ってありました。

まずは洗車してボディに付着している汚れを落としていきます。

最初にフォームガンで泡状のカーシャンプーを掛けて汚れを溶解させて落ちやすくします。

その後、高圧洗浄機を使用して高圧で水を掛けることでいきなり高圧洗浄機で洗うよりも更に付着している汚れを落とすことが出来ます。

どんなに強力な高圧洗浄機を使ってしっかり丁寧に洗い流したとしてもボディにこびり付いたブツブツした砂や汚れは実は取り切れていません。

皆さんも洗車をする時、バケツに張った水で何度もスポンジを洗いながら洗車をし、最後にバケツの水を捨てる際にバケツの底に砂が溜まっているのを見たことがあるでしょう。

どんなに強い水圧でも落ちずにスポンジで触れることで落ちた砂や汚れです。

この砂を指で取ってスポンジに付けて先ほどと同じ力でスポンジを使ってボディを洗うことをイメージしてみてください。

たぶんボディに傷が入ることが容易に想像できることでしょう。

つまりスポンジでゴシゴシと強く擦るとボディに貼り付いていた砂が擦り取られて、取れた砂はスポンジで押さえつけられながらそのまま横にスライドされてボディに傷が入っていくのです。

またスポンジはたいていが角がある四角い形状をしています。

スポンジをボディに充てて右に動かせばスポンジの右側の角の部分に砂が溜まり、次に左に動かせば左側の角に砂が溜まり、砂が付いたスポンジで右に左にゴシゴシと押さえつけて動かすことで無数の傷を付けてしまう洗車をする人が非常に多いと感じます。

それは新車を扱うディーラーでも同じようにスポンジでゴシゴシ洗う人が多いので、新車でも当店に持ち込まれる車両の99%以上に洗車キズが付いているのが現状です。

一般的には太陽光や蛍光灯の光では見えにくい、もしくは見えないキズですので特に問題とはならず、多くのディーラーでこのような洗車が常態化していると思います。

スポンジで洗車を行っていると一回一回の洗車で付いてしまう洗車キズは少しでも、それを10回20回と繰り返していくと無数の洗車キズとなり、目に見えてボディがくすんで来てしまいます。

ピカピカだった新車でも数年が経つとボディがくすんでしまい、みすぼらしくなってしまう一番の原因です。

ただの汚れなら洗えば落ちてキレイになりますが、洗車キズは塗装が傷付いてしまっているのでそうはいきません。

薄いキズなら磨いてどうにか出来ますが、深いキズは塗装が無くなるまで磨く訳にはいかないので、再塗装をするしか手はなくなってしまいます。

ですから当店では洗車の際のファーストタッチは毛足の長いマイクロファイバークロスを使用します。

再びフォームガンで泡を掛けて

親指と人差し指、人差し指と中指、中指と小指でマイクロファイバークロスを摘み、まったく押さえつける力を掛けずに水に濡れたマイクロファイバークロスの重みだけでボディに毛先が触れるようにして左右に動かしていきます。

そんなに優しく撫でるだけでは汚れは落ちないでしょ!と思われるかもしれませんが、良質なマイクロファイバークロスは毛先で汚れを絡め取る能力がありますので、傷を極力つけないように絡め取る能力を最大限活用します。

イメージとしては女性が顔を洗う時に指先でゴシゴシと顔を擦らずに撫でるように優しく洗う感じです。

またスポンジと違ってマイクロファイバークロスは伸縮しません。

汚れに引っ掛かると指先にダイレクトにザラザラとした感触が伝わってきますし、ザザ―と汚れに引っ掛かる音が聞こえることもあります。

そんな時はその個所を重点的に撫でるのを繰り返していくと徐々に手に伝わるザラザラとした感触や音が減ってくるのが分かります。

でも、どうしても取れないブツブツとした汚れはいくつか方法がありますが最終手段のひとつとして良く磨いてツルッとさせた爪で擦り落とします。

上から下に動かすと塗装に傷が入りますので、ボディに爪を当ててから上に向かって動かして傷が最小限になるようにして取ります。

ブツッとした1~2mm程度の点状の汚れをスポンジで力を込めて押し付けて横にスライドして落とすと、汚れが取れてからスライドした数十cmの幅に線状の傷が入りますが、この方法だと上手くやればほとんど傷を付けず、付いても1~2mm程度の点状の小さな傷だけとなります。

線状の傷は光を反射して良く見えますが、点状の傷はあとで探すのが困難になりますから、線状の長い傷を付けるよりは、はるかに良いやり方です。

その後、しっかりと洗い流します。

ボディの側面はまだ新車時のコーティングが残っているのか水を弾いていましたので、コーティング除去用の洗浄液で洗って落とします。

ところどころまだ弾いているところが残っていますが、コーティングがほぼ溶けて落ちてきました。

次はボディに染み付いたウロコを取り除いていきます。

新車時のキレイなボディにコーティングをされているからコーティングを剥がした下にウロコが付いているハズが無いように思われるかもしれませんが、新車はメーカーから販売会社のディーラーに持ち込まれた際に点検のために一度洗車をされ、その時に純水ではなく井戸水や工業用水で洗われることが一般的ですのでウロコが必ず付着します。

その後のコーティング施工時にウロコを取り除かないでコーティングが塗布されているような雑な施工をされているケースはかなり多いと感じます。

某有名な高級外車販売店で15万円出してコーティング施工して貰ったお客様が買ってしばらくしてからウロコが付いていることに気が付いて当店に持ち込まれたことがあるのですが、コーティングを剥がしたらウロコだらけでした。

白い車なので納車されてからしばらく気が付かず、クレームも面倒なので当店でコーティングとウロコを剥がして改めてガラスコーティングの施工をさせて頂きました。

大手だから、有名店だから、高級店だから、営業さんが親切そう信頼できそうだから、、、と大して仕上がりも良くない粗悪な施工に高いお金を搾取されるケースが後を絶ちません。

しっかりと施工されているディーラーも中にはあるとは思いますが、最近も高級車の販売店で雑な作業の手直しの依頼があり、どこなら信頼して良いのか私には正直分かりません。

汚れとコーティングとウロコを落とし終えたボディの水弾きの状態です。

塗装が持つ本来の撥水能力に近い状態になりました。

水分を拭き取ると無数の傷が見えてきました。

預かった当初よりも傷が増えて見えますが、これは傷を覆い隠していたコーティングやウロコが取れたことにより露わになったからです。

それではこの洗車キズを磨いて減らしていきます。

取りきれない深い傷や鳥フンや樹液、虫の死骸などによって塗装が変質して付いてしまったくぼみは無理して磨き過ぎると塗膜が無くなってしまいますから、ある程度のところで断念します。

ミラーも輝きを取り戻せるように磨きます。

かなり光るようになりました。

くすんでしまったピラーにも輝きを!

ボディ側面の洗車キズも減らしていきます。

深い傷は残ってしまいますが、それは仕方がありません。

ですから洗車をする際は深い傷を付けないようになるべく優しく洗って欲しいのです。

 

こちらは当店が磨く前に見つけたポリッシャーを使った磨き跡です。

納車前の新車に傷やシミが付いてしまうことは多々あります。

その際に磨いて修正するのですが、磨きの技術が足りないとこうして磨いた跡が残ってしまいます。

酷い時には消したかったであろう傷やシミがまったく消えておらず、ただ磨き傷が追加されているケースも沢山ありました。

せっかく大枚はたいて購入した愛車ですからもっとちゃんとした技術と真心を持って取り扱って欲しいものですよね。

先ほどの磨き跡も磨き直すことで無事に消すことが出来ました。

ボディ全体を磨き終えたら最後に再び洗車をしてコンパウンドの粉を落とします。

水の弾き具合が磨く前と比べて粒が揃い、キレイに水を弾く状態になりました。

これがこの車両が持つ本来の塗装の水弾きの能力となります。

この後、水気を拭き取ったりエアブローで飛ばし、ガラスコーティングを掛けて拭き取って乾燥させてリフレッシュの完了です。

リフレッシュ後の輝きを取り戻したプリウスです!

光沢好きなマニアの方からしたら仕上がりが甘いとか言われそうですが、かなりの低予算でここまで仕上げてお客様に喜んでご満足頂けたので私としては十分です。

もっとお金を掛けてやろうと思えば更に上の仕上がりにも出来ますが、当店では一般的な車のユーザーに必要十分より少し上のプロの仕上がりをなるべく手の届く料金で提供したいと考えています。

だって車に沢山お金を掛けられるマニアじゃなくても愛車がキレイだと嬉しいものですからね。

私の愛車もキレイにリフレッシュしたい!

なんて思ったらお気軽にシルキーラインまでご相談ください(^^)