新車なのに酷い洗車キズと大量のウロコが・・・
まずはこちらの写真をご覧ください。
リアに付いていた深い洗車キズと大量のウロコ
こちらはボンネット↓
ドアのピラー↓
屋根の磨き傷と磨いても消えていないシミ↓
これらは納車されたばかりの新車に付いていた大量のウロコと洗車キズ、そして屋根にはキズを消そうとしてポリッシャーを使って磨いた際に付いたであろう磨き跡の写真です。
去年、お客様が数百万円出して購入された新車がこの状態で納車されて当店に持ち込まれました。
基本的にディーラーではメーカーから車両を受け取る際に車両の検品の為に洗車を行い、納車の前に再び洗車を行います。
なのでそのどちらか、もしくは両方の洗車で付いたであろうウロコとキズです。
ここまで酷いのはこの仕事を始めて今日まで他にはありません。
技術があり設備が整ったプロのコーティング屋の洗車とは異なり、ディーラーでの洗車は純水やライティングなど設備も整っていませんし、一台一台にそれほど時間も掛けられていませんので、多少のウロコやキズは付いてもあの体制ではある程度は致し方ないことだと思っています。
ただ、もう少しより良い仕事をするとかベストを尽くす努力は出来ると思いますが。
しかしディーラーの営業さんやサービススタッフさんから本当は時間を掛けて丁寧に洗車をしたいとの声も聞きますが、残念ながら会社の体制がそうはさせてくれないようです。
実はこちらの車両のディーラーの系列店から呼ばれたことがあり当店に施工が出来ないか打診されたことがありますが、メチャクチャ安い料金を提示されたのでお断りしました。
お客様にディーラーでどのくらいの料金のコーティングを提示されたかと聞くと大抵は十万円以上します。
でも、あの時提示された程度の料金で外注に依頼されたコーティング施工が十万円以上となるのはどうも合点がいきません。
格安での施工の場合、下地処理に1〜2時間、その後コーティングを塗布してだいたい2〜3時間で施工を終えることもあります。
当店での通常の施工メニューなら洗車と酸洗浄が終わってボディを磨き始めたくらいの時間で全ての作業を終わらせるのです。
これでお客様の支払い額が数万円程度なら価格に見合った施工内容ですから特に問題はありません。
中には私の師匠のようにたった2〜3時間の施工でもかなりキレイに仕上げる達人みたいな人もいます。そしてそのような施工の場合の料金は数万円程度です。
当店でも数万円からの安いメニューがありますが、その分、他のメニューより多少は下地処理やコーティングの膜厚など落としていますし、その説明もしています。
ですから仕上がりにはそれなりに差が付きますが、それでもお値段以上にはキレイに仕上げるよう心掛けています。
ディーラーで施工されても殆どのお客様は元々新車なのでボディがキレイなこともあって多分、その違いが分からないので十数万円の料金でも問題になることは少ないのでしょう。
しかしたまにディーラーでコーティング施工してもらったけどなんとなくウロコが付いているみたいで、とお客様からご相談を受ける時があるのですが、そんな時は大抵、ウロコが付いたままその上からコーティングが施工されています。
私の知る限りではだいたいどこも似たような感じですから、洗車にしてもコーティングにしても質が高い作業をしているところを私は知りません。
もちろん私が知らないだけかも知れませんが。
だから全てのディーラーがそうだとは言いませんが、国産車はもちろん、1千万円以上の新車でも普通に多少のウロコや洗車キズ、磨き跡などが付いているケースが殆どです。
これがどうやら業界標準のようですから現時点ではある程度は妥協するしか無いのでしょうが、もう少し良くなってくれることを期待しています。
現にこの一年ほどはどこのメーカーも以前よりかなり納車時のボディの状態が良くなってきている感じがしています。
もし以前より洗車に気を遣ってくれるようになったとしたら本当に有り難く素晴らしいことです。
お客様はそのディーラーを信頼して車を買われるのですから、丁寧な洗車をしてもらってなるべく良い状態で納車されたいものですよね。
そしてガラスコーティングの施工はやはり専門店にお任せしたほうが私は良いと思うのです。