※長文です チョーキングし輝きを失ってしまったタントをクイック仕上げでピカピカにリフレッシュ!
お友達に車を譲る前になるべくキレイにしてから引き渡したいというお客様からのご要望を頂いてメニューには無いクイック仕上げで経年車のタントをピッカピカに仕上げました。
しばらく乗っておらず駐車場に寝かしてあったようで屋根やバックドアの周りには黒いツブツブとしたカビや苔が生えかけていました。
塗装は光沢を完全に失い、ヘッドライトも白く濁っています。
塗装を撫でてみると指に白い粉が付きました。
塗装が劣化して粉をふいたようになるチョーキングと呼ばれる状態になっています。
こうなると基本的にガラスコーティングの施工は不可能です。
一般的なガラスコーティングは粘性が無くてシャビシャビとした液状で溶剤入りなのでスポンジ状になった塗装にどんどん染み込んでしまい、溶剤が弱った塗装をより弱めてしまいますし、コーティングできたとしてもしばらくすると劣化が進行し再びチョーキング状態になってしまいます。
基本的にチョーキングした車にはワックスやポリマーを使います。
しかしワックスは夏場は数週間ごとに再施工が必要ですから、よほど車好きで休日の時間が取れなければとても面倒な作業となります。最近ネットで流行りのシリコンコーティングも同様です。ワックスやシリコンといった油脂系の耐久性がないものほどどなたでも簡単に施工が出来てツヤが出せますが再施工が頻繁に必要となります。
ポリマーを使う際には数カ月耐久の弱いものか数年耐久のものを使います。ポリマーはワックスよりも安定性が高く、落ちにくいので再施工の回数を減らせるメリットがあります。
数ヶ月保つポリマーに旧車オーナーにも愛用者が多いオートグリムのレジンポリッシュがあります。数ヶ月耐久だからこそ古く劣化したポリマーをDIYでも落とすことができ、再施工が容易に行えます。
数年耐久のポリマー施工はプロにお任せください。
再施工も簡易的なら表面を洗って再び塗布すれば良いのですが、これだと古いコーティングが残り、その上から再びコーティングをすることになり、それを繰り返すと劣化してくすんだコーティングの層がミルフィーユ状となってしまい、ボディがくすんできてしまいます。
こちらは過去に掲載したポリマー汚れが酷いレクサスをリフレッシュした例です。
なので古いポリマーは半日から1日かけて洗浄や磨いて出来るだけ落としてボディ全体をリフレッシュしてから再施工する必要があります。
とても数時間では終わりません。
1年耐久と呼ばれるポリマーもありますが、ちゃんと古いポリマーを落とすのにはそれなりに時間がかかり、しっかりとキレイな状態に再施工するには1日掛かりとなりますので、1年ごとにしては料金が高くなりますので当店では使用していません。
洗車機のワックス洗車も同様に古いワックスを落とさずに上から液状のワックスを掛けるので最初のうちはツヤ感が出ますが、なんども繰り返すとボディがくすんできますし、液状のワックスはドアの内側にも入り込み、酸化したり汚れを吸着して黄ばんだり黒ずんできます。
こちらはワックス洗車を繰り返したセレナの例です。
ブツブツと黒カビが付着しています。
住宅の外壁でもそうですが、ボディや壁に汚れが付着すると湿気が保持できるようになります。大気中には無数のカビの胞子が舞っています。その胞子が湿気を帯びた汚れに付着し黒カビが発生します。
さらに放置しておくと苔の胞子が舞ってきて緑色の苔が生えることもあります。
ボディはキレイにしておきましょう!
ヘッドライトも表面のコーティングが白く濁ってきていました。
ある程度、洗浄してから磨きます。
ヘッドライトの白濁が取れ、ボディに輝きが戻ってきました。
左半分が磨いた側、右半分が磨く前です。
こちらの写真も分かりにくいですが、左半分が磨いたあと、右半分が磨き前です。
磨いたほうはスポットライトの光の形がハッキリと写り込んでいます。
磨き終えたボンネットは白く輝くようになりました。
こうしたドアの内側も洗浄します。
雨や曇りの日にドアを開けた時にモアッとカビ臭いときはドアの内側にカビが付いてないか確認してみてください。
歯ブラシや塗装用の刷毛とカーシャンプー、水を入れたスプレー、マイクロファイバークロス、バケツがあれば簡単に洗浄が出来ます。
洗浄と磨きを終えてリフレッシュしてピカピカになったタントがこちらです!
やっぱりキレイなクルマは気持ちがイイですね~♪
お客様にも喜んで頂けて大変嬉しく思います(*^_^*)
こうした経年車のリフレッシュはコースメニュー以外でもお受けすることがありますのでお気軽にご相談ください(^^)