黄ばんだヘッドライトを磨いて紫外線カットフィルムで保護

黄ばんだヘッドライトを磨いて紫外線カットフィルムで保護

今回は袋井市にお住まいのT様からのご依頼で、レクサスLS600Hの黄ばんだヘッドライトを磨いて紫外線カットフィルムを貼りました。

寒くなるとフィルムが固くなって伸びが悪いため、密閉できるガレージを持っていない当店は冬季のフィルム貼りをお休みしないといけない状況でしたが、このたび趣味のカヤックを通じてお付き合いがある南区若林にあるカヤック専門店アングラーカヤックスさんから店舗の一部を貸して頂けることになり、冬でもフィルム貼りが出来ることになりました。

アングラーカヤックス

アングラーカヤックスさんは釣り好きな店長さんが釣り人のためのカヤックを各種販売しているお店です。
釣り好きな私もこちらで購入したカヤックを所持していて何かとお世話になっています(*^^*)

さて、車のほうはというと、ボディはコーティングされていて毎月洗車をされているそうで、ツヤがあってとてもキレイな状態なのですが、ヘッドライトは薄っすらとですが黄ばみが出てくすんでいる状態でした。

薄っすらと黄ばんでくすんでしまったレクサスのヘッドライト

それほど気にならないレベルにも見えますが、キレイなツヤがあるボディなので薄っすらとした黄ばみでも目立ってしまい、悲しいことに若干古ぼけて見えてしまいます。

このヘッドライトを磨いて美しいクリアにしていきます。

まずはマスキングテープでボディを傷つけないようにしっかりと養生していきます。
マスキングが終わったら最初は若干荒目の耐水ペーパーで磨きます。

すると黄ばんだヘッドライトのUVカットコーティングが少しずつ剥がれてきました。

どんどん磨いていくと黄ばんだ粉が出なくなり、徐々に白い粉に変わっていきます。

これで劣化した層は除去できました。

こちらの小さなひび割れのようなものはマイクロクラック(ケミカルクラック)と呼ばれます。(溶剤を付けてヒビが入ったときはソルベントクラックとも呼びます)

マイクロクラック

表面の傷のように見えますが内部に入ったヒビですので取ることは出来ません。

ポリカーボネートの宿命とも言えるのですが、洗剤や溶剤、応力、紫外線などによって樹脂が劣化しこのようなクラックが入ります。

下の写真はヘッドライトの製造時に原料を溶かして成形する際に付くパーティングラインというものです。これは磨いてもまず取れませんのでこのまま作業を進めていきます。

ヘッドライト磨き

ヘッドライトの磨きが終わりました。

磨き終えたヘッドライト

下の写真は磨く前です。

黄ばみが取れてかなりクリアなヘッドライトになりました。

今回の車両はカットデータがありませんので、カットされていないシート状のフィルムを貼り、様々なカッターを用いて手で切っていきます。

UVカットフィルムを貼って手切り

透明なのでとても見にくく、カットしたいラインをしっかりと確認しながらカットしていきます。

こうした細かい部分は剥がれやすくなりますので角が出ないように綺麗な丸になるように特に注意してカットします。

UVカットフィルムをハンドカット

カットが終了し、キレイに仕上がったヘッドライト。

黄ばんで見えてしまっていますが、投光器のライトの色です。

ヘッドライト磨きとフィルム貼り施工完了

こうして艶がある白い綺麗なボディにふさわしいクリアなヘッドライトに生まれ変わりました。

新品のヘッドライトに交換するとなると片側だけでも5万円から20万円くらいするものまで様々です。純正の新品のヘッドライトには当然、UVカットコーティングが吹き付け塗装されていますが、劣化が早いと3~5年もすれば白くくすんできます。

塗るタイプのコーティングもありますが、紫外線カット率が低かったり、またほとんどの製品は半年程度でコーティングが剥がれてきますので再び白くくすんだり、黄ばんできてしまいます。

塗装するのが一番クリアでキレイに仕上がりますが、しっかりとした施工をするとなると5万円以上はかかります。

今回の磨きとUVカットフィルム施工は数万円です。

高いようにも思いますが、数年はクリアな状態を維持できて、しかも、もしフィルムがダメになっても、次は軽く磨いてからフィルムを貼るだけとなりますので費用はさらに低く抑えられます。

新車の時点で貼っていただければ、今回のようなコーティング剥がしの作業が不要となり、お得な基本施工料だけでキレイな状態をより長く維持できますのでお勧めします。

白く濁ったり、黄ばんだヘッドライトを気にして乗り続けるよりはクリアでライトも明るくなったヘッドライトで気持ち良くドライブをしたいものですよね。

ヘッドライトのくすみが気になったら是非、カーエステのシルキーラインまでご相談ください。