ヘッドライトの磨き前と磨き後の比較

いつもと違うヘッドライトフィルム貼り施工

浜松市にお住まいのT様のデリカD5。

以前、ヘッドライトが白く濁ってきたので某店にて磨いて塗り込むタイプの紫外線カットコーティングしてもらったそうです。

しかし1年も経たないうちにまた白くなり、さらに黄ばみも発生してきました。

この濁ってしまったヘッドライトをリフレッシュしてクリアにしてから、ただ今、当店でテスト中の耐久性が高いガラス皮膜のUVカットコーティング処理をされたいと当店にご相談いただきました。

そして当店に持ち込まれたD5がこちらです。

デリカD5の黄色く濁ったヘッドライト

アップで見てみると、サンドペーパーで横方向に擦った傷跡がハッキリと見えます。

ペーパーによる磨きキズがあるヘッドライト

左のヘッドライトも同様になっていました。

白く濁ったデリカD5のヘッドライト

プロジェクターフォグがあるハズですが、傷だらけで白く濁っていてよく見えませんね。

ペーパーによる磨きキズがあるヘッドライト

おそらく以前の施工で粒が荒いサンドペーパーで擦ったのでしょう。

研磨した傷跡がしっかりと残っていました。

これらの研磨傷を取り除くまで深く削って磨くとなると、もともと新車時に塗装してあった紫外線カットコーティングはすべて剥がすことになりますのでコーティングが一切無くなってしまいます。

樹脂タイプの塗るコーティングですと、それ自体がヘッドライトの表面に付着している期間が保って半年から1年程度。

また塗るコーティングはUVをカットしてくれる層を厚くは出来ないため、紫外線のカット率が低くなり紫外線をかなり通しますので再び白く濁ってくるまでの時間が短くなります。

そこで当店では数年間ヘッドライトに付着できる塗るタイプでガラス被膜のUVカットコーティングをテストしているのですが、今回のように新車時のUVカットコーティングをすべて剥がしてしまうとなると、コーティング剤を塗っても薄いUVカット層だけとなってしまいます。

つまり下の図の左側のようにコーティングが古くなったとは言え、コーティングの表面だけを磨いて白や黄色の濁りが取れるのであれば元のコーティングの下地を残しておき、その上から塗るタイプで保護するのであれば、ヘッドライトを紫外線から保護する層の厚みをある程度確保できますが、古い元のコーティングをすべて剥がしてしまうと右の図のように新しく塗る薄い層だけとなってしまいます。

UVコーティングを除去すると

これではいくらヘッドライト上にコーティングが残る力(耐久性)が高い塗るタイプのコーティングといえども、薄い層だけになってしまいますのでUVカット率は低く、白濁や黄ばみを防ぐ効果はあまり望めません。

そこで今回はフィルム貼り施工をお勧めいたしました。

UVカット率94%のヘッドライトプロテクションシステム(フィルム)はカット済みを手配しなければなりませんので、当日の作業はできません。

しかし手元にバンパーやボンネット、ミラーやサイドステップなどを傷から守るペイント・プロテクション・フィルムのキュアテクト・ナノ・フィルムがありましたのでこちらで対応させて頂くことになりました。

今回使用したフィルムは、UVカット率以外は・傷の自己修復機能・フッ素コーティングによる防汚・飛び石から傷付きを防ぐといった性能はまったく同じです。

正直なところUVカット率はヘッドライト専用フィルムよりは確実に落ちます。

しかしこれまでヘッドライト専用フィルムが無かった頃はこちらで代用してきた歴史があります。

ヘッドライトプロテクションフィルムのように4年も経ってクリアのまま、とはいかないでしょうが塗るタイプのコーティングよりは遥かに長持ちしますし、飛び石などによる傷からも守ってくれます。


ワンポイント!

ヘッドライトの劣化スピードは環境によって大幅に変わります。

紫外線による影響が大きいので南向きや東西に向けて車を置くよりも、北に向けておいたり、日陰になるところに駐車するだけで劣化の進行を抑えることが出来ます。

同じ頃に販売された新車でも一方は3年程度で白いくすみが、片や5年経ってもクリアのまま、という違いが生じてきます。


 

作業の処理方法が決まりましたので作業に入ります。

塗装用のマスキングテープで保護してから養生テープでさらに保護します。

ヘッドライト磨きの途中

耐水ペーパーを使う研磨は目詰まりと熱でプラスチック(ポリカーボネート樹脂)の表面が溶けないように水を切らさないようにしながら研いでいきますので、水に弱い塗装用のマスキングテープだけではボロボロになり、万が一破れたり剥がれてしまうとボディを傷つけてしまいますので水に強い養生テープで上から覆っています。

また磨く際に削られたコーティングやポリカーボネート樹脂が飛び散りますのでマスカーと呼ばれるシート状のマスキングシートでフロント周りを覆ってから研磨作業に入ります。

磨き前に気になったのがこちらの縦に入った傷のようなもの。

ヘッドライトのマイクロクラック

これは恐らくマイクロクラックと呼ばれる表面ではなく内部に走った小さな亀裂です。

近年のヘッドライトの素材であるポリカーボネート樹脂はシンナーなどの溶剤に弱く、表面を守るコーティング剤がない状態で溶剤や溶剤を含むCRC5-56などをかけると無数の小さなヒビ(ソルベントクラック(溶剤(ソルベント)による亀裂))が入ることがあります。

今回はどのような経緯で入ったのかは分かりませんが、粒の荒いサンドペーパーで擦ったためにコーティング層がスジ状になくなりポリカーボネート樹脂の表面が露わになり、脱脂のためなどで何らかの溶剤をかけた際に直接、樹脂の表面が溶剤に触れて亀裂が入ったのかも知れません。

このような内部の亀裂は残念ながら研磨しても取ることは出来ません。

ヘッドライトにマイクロクラック

研磨してみましたが内部に走った亀裂ですからやはり残ってしまいます。

こうしたクラックを含め、飛び石の傷、そして磨き作業もですが、どうしても多少の細かい傷は残ってしまいます。

傷がまったくゼロ、またはほぼゼロをお求めになられる場合は新品に交換されるか、UVカットコーティング塗装をお勧めいたします。

フィルム貼り施工も普通に見たらかなりキレイになりますが、ヘッドライトを凝視して細かく見ていけば、研磨で残ってしまった傷であったり、糊ズレにより薄っすらと白く濁った箇所があったり、位置合わせや途中で貼り付いてしまっていったん剥がしたために白いスジが薄っすらと残ったり、ブツ(物)と呼ばれるゴミが入ることはなかなか避けられません。

さて磨き終えたヘッドライトです。

デリカD5のヘッドライト磨き終了

ここからフィルムを貼っていきます。

今回、プレカットフィルムではなく貼ってからカッターナイフで手切りしたのですが、切るのに集中してたら途中経過の写真を撮り忘れてしまいました。

ということでフィルムを貼ってハンドカットを終えた状態です。

表面がクリアになったお陰でヘッドライトの内部が隅々まで見えるようになりました。

磨き終えたヘッドライト

最初は見えないから分かりませんでしたがプロジェクターフォグが見えるようになりました。

クリアになったヘッドライト

細かく見ていけば先程のマイクロクラックも、スジ状のフィルムの糊ズレも、磨き跡も、ほんの少しだけありますが、十分にキレイに仕上がっていると思いますがいかがでしょうか?

ヘッドライトプロテクションフィルム貼り施工後のデリカD5のヘッドライト

濁ったヘッドライトをリフレッシュしたデリカD5

最後に磨き前と磨いてフィルムを貼った後の比較です。

この写真を見ていただければどれだけクリアになったかは一目瞭然ですね。

ヘッドライトの磨き前と磨き後の比較

ヘッドライトがキレイなクリアになると車がひときわ輝いてきます。

また濁りが酷くなるとヘッドライトが暗くなってきていると思われます。

暗いヘッドライトでは道路や人が見にくいですし、目も疲れてしまいがちです。

気になったままにしておくよりはお早めにリフレッシュされることをお勧めいたします。

 

ヘッドライトが濁ってきたり、新車を買って濁る前に予防をしたいときにはぜひ当店までお気軽にご相談ください。

 

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